香川県出身の若手音楽家4人が初の独奏会に挑む「第11回サンポートホール高松デビューリサイタル」が4、5の両日、高松市屋島西町の穴吹学園ホールで開かれる。ピアノの平田奈夏子(24)、高橋佳那(26)、サックスの竹野壮一郎(27)、ソプラノの宮川優子(26)が出演。古里への感謝の気持ちを込めて爽やかな音色を響かせる。


右から、平田奈夏子、高橋佳那、竹野壮一郎、宮川優子


 デビューリサイタルは、市文化芸術財団などが新進音楽家のサポートを目的に2011年度から開催。今年はサンポートホールが改修工事中のため、穴吹学園ホールに会場を変更して実施する。
 幕開けを飾るピアノの平田(宇多津町出身)は、京都市立芸大大学院で学びつつ高松一高の同級生と演奏活動を展開。今回はドビュッシーやリスト作品で楽曲の豊かな世界観を表現する。
 竹野(高松市出身)は東京の尚美ミュージックカレッジ専門学校を経て県内でコンサート出演を重ねる。グラズノフや吉松隆の作品を通じて温かいサックスの音色を届ける。
 東京芸大大学院に在籍する宮川(同)はオペラアリアや日本歌曲といった幅広い選曲。高校野球選手権香川大会の国歌斉唱で歌声を披露した経験があり、「歌う楽しさを学ばせてもらった」という古里の舞台に立つ。
 ピアノの高橋(善通寺市出身)は東京音楽大大学院に在籍しつつ映画音楽のレコーディングにも参加。ラベルの「鏡」など「挑戦的なプログラム」で成長した姿を披露する。
 両日とも午後2時開演。4日は平田と竹野が、5日は宮川と高橋が出演し、最後に二人のジョイントがある。入場料は千円、高校生以下は無料。問い合わせはサンポートホール、電話087-825-5010。

(四国新聞・2023/03/02掲載)



関連情報