古里知るひな祭り 京極家家紋、漂う重厚感 多度津町立資料館
香川県仲多度郡多度津町家中の町立資料館で企画展「ひな人形展~多度津のおひなさま」が開かれている。江戸時代から昭和期までの豪華なひな飾り11組を展示。中には京極家の家紋入りの飾りなどもあり、来館者の注目を集めている。26日まで。
多度津町立資料館によると、京極家家紋入りのひな飾りは、江戸末期に丸亀京極藩6代藩主・高朗の娘、豊姫が多度津京極藩5代藩主・高琢に嫁いだ際の持参品。たんすやかごなどの道具にそれぞれ京極家の平四ツ目の家紋が描かれており、手の込んだ仕上げも相まって重厚感を漂わせている。
また、昭和30年代のひな飾りでは一般的な鏡台などの道具とともに、精巧に作られたテレビやミシンなどが添えられており、時代の移ろいが楽しめる。
無料。月曜と祝日の翌日が休館。開館時間は午前9時から午後4時半まで。問い合わせは多度津町立資料館〈0877-33-3343〉。
(四国新聞・2023/03/03掲載)