香川県小豆郡小豆島町田浦の二十四の瞳映画村で「ひなまつり」が開かれている。村内の壺井栄文学館には栄が大切にしていたという立ち雛(びな)が、「漁師の家」には昭和初期の豪華な七段飾りのひな人形が飾られており、観光客らがひな祭り気分に浸っている。4月3日まで。


昭和初期の七段飾りに見入る家族連れ=香川県小豆島町田浦、二十四の瞳映画村

昭和初期の七段飾りに見入る家族連れ=香川県小豆島町田浦、二十四の瞳映画村


 二十四の瞳映画村では1998年から毎年ひなまつりを実施。ただ2021、22年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で休止しており、開催は3年ぶり。
 観光客らの目を引いているのは、漁師の家にある七段飾りのひな人形。家族連れらは「衣装まできめ細やか」「存在感がすごい」などと声を上げながら観賞していた。このほか「二十四の瞳」に登場する12人の子どもたちをイメージした紙びなの愛らしい表情や、明治後期から大正時代のものとされる栄の「立ち雛」にも多くの人が見入っていた。

(四国新聞・2023/03/03掲載)



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