学問の神様・菅原道真を祭る滝宮天満宮(香川県綾歌郡綾川町滝宮)で、梅の花が見頃を迎えた。白や赤、薄紅色のかれんな花に参拝客らが足を止めて見入っている。


境内で咲き誇る梅を楽しむ参拝客=綾川町滝宮、滝宮天満宮


 道真は幼いころから梅をこよなく愛したとされ、和歌にも数多く詠んでいる。全国の天満宮では、神紋の図柄として用いている。
 同宮によると、境内には南高梅を中心に約120本の梅の木がある。今年は1月中旬から花がほころび始めたが、それ以降気温が上がらない日が続いたため、例年に比べ開花状況は1週間から10日ほど遅れ、3月に入ってようやく最盛期を迎えた。見頃は12日ごろまでの見通し。
 高校受験などの合格祈願をする参拝客とともに、梅を楽しみに訪れる人も多く、間近で梅の花を眺めたり、写真撮影を行ったりしている。同宮は「もう少しすれば近くの滝宮公園で桜も開花する。徐々に温かくなり、春本番を迎える様子を楽しんでほしい」としている。

(四国新聞・2023/03/07掲載)



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