涅槃桜甘い香り 総本山善通寺で見頃
弘法大師空海の誕生1250年を迎えている香川県善通寺市の総本山善通寺で、涅槃(ねはん)桜が見頃を迎え、薄桃色の花や独特の甘い香りが参拝客らを楽しませている。
涅槃桜は「ミョウショウジ」という品種で、1965年に愛媛県新居浜市の真言宗善通寺派寺院・明正寺で発見された。空海の誕生1200年に当たる73年に、同寺が総本山善通寺に寄贈。釈迦(しゃか)入滅の旧暦2月15日ごろに開花することから、涅槃桜と呼ばれている。
境内には約20本が植えられている。寺によると、今年は例年より遅めの今月初めに咲き始め、18日ごろまで楽しめる見込み。
参拝客らはかれんな花の写真を撮ったり、香りをかいだりして春を感じている。愛媛県から家族3人で訪れた女性(57)は「今年初めて見る桜。春らしくていい」と話していた。