偃月橋“お色直し” 22年ぶり 地域住民ら渡り初め 栗林公園
国の特別名勝・栗林公園(香川県高松市栗林町)で16日、南湖に架かる偃月橋の架け替え工事終了を記念し、竣工(しゅんこう)式が開催された。近くの小中高校の児童生徒や地域住民らが真新しい橋の渡り初めを行い、由緒ある橋の22年ぶりの“お色直し”を祝った。
偃月橋はヒノキ材と栗材を使った長さ17・5メートルの反り橋で、園内の橋では最大。同公園観光事務所によると、1700(元禄13)年制作の図面に既に描かれている。記録が残る昭和期以降は約20年おきに架け替えられており、今回は2001年以来。
竣工式には池田知事ら来賓約20人が出席したほか、栗林小や桜町中、高松一高の児童生徒約100人が招待された。知事は「偃月橋は栗林公園のシンボル。これからも長く愛される橋であるよう願っている」とあいさつした。
地域住民らはヒノキの香り漂う真新しい橋を渡りながら、橋上からの眺望を楽しんだり、写真を撮ったりしながら満喫した。
(四国新聞・2023/3/17掲載)