境内、春に包まれて ジョウコウジザクラ満開 小豆島
香川県小豆郡小豆島町苗羽の小豆島霊場8番札所・常光寺(大林実温住職)で、地元住民らから「ジョウコウジザクラ」として親しまれている早咲きの桜が満開となっている。淡いピンク色の花が風に揺れ、境内は春の雰囲気に包まれている。
境内のジョウコウジザクラは、2015年に移植した若木3本を含めて計5本。島内の植物研究家らが調査したが、品種は特定できていない。
同寺によると、今年は1、2月の冷え込みが強かったことも影響して開花は例年より約10日遅い今月2日。10日ごろから日中の気温が高めに推移したことで、一気に花が開いた。花は4月上旬ごろまで楽しめる見込み。
夫婦で訪れていた同町片城の藤井敏行さん(80)は「毎年見に来ている。色も形も美しく、元気をもらえる」と笑顔で話していた。
(四国新聞・2023/03/19掲載)