香川県綾歌郡綾川町西分で、地域のシンボルとして親しまれているシダレザクラが満開となった。長く垂れ下がった枝には淡いピンクの花が咲き誇り、のどかな里山に春の訪れを告げている。


満開となった地域のシンボルのシダレザクラ=香川県綾歌郡綾川町西分

満開となった地域のシンボルのシダレザクラ=香川県綾歌郡綾川町西分


 シダレザクラは、西分公民館の南方約500メートルの民家に、1975年に植えられたエドヒガン。高さは約12メートル、傘のように広がった枝の範囲は直径約16メートルに及ぶ。地元住民らでつくる「堀池のしだれサクラを守る会」と町観光協会などが、協力して世話をしている。
 今年は12日ごろ開花したものの、寒の戻りなどがあり三分咲き程度の状態が続き、好天だった19日に一気に満開となった。
 21日には家族連れらが次々と訪れ、花曇りの空の下、枝の下から花を眺めたり、記念撮影したりした。親子3人で訪れた高松市木太町の会社員木村洋介さん(35)は「何度見てもすごい光景。桜のボリュームに圧倒される」と話していた。
 見頃は今月いっぱいの見通し。シダレザクラを取り巻く「水仙ロード」では、道の両脇に咲く黄色や白のスイセンも楽しめる。周辺道路では、4月2日まで一方通行の交通規制が行われている。

(四国新聞・2023/03/22掲載)



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