「想い出桜」しなやかに シダレザクラ満開 香川県高松市・鬼無
香川県高松市鬼無町で、地元住民らに親しまれているシダレザクラが見頃を迎えている。しなやかに垂れ下がった枝に濃いピンクの花が咲き誇っており、見物客が次々と訪れている。
「想(おも)い出桜」と名付けられたシダレザクラは、造園会社の池下翠松園が1996年、同社の敷地内に植栽。訪れた人が楽しめるよう、周辺にベンチやあずまやを設けたほか、地元住民らと協力し、満開に合わせてライトアップしている。
シダレザクラは高さ約8メートル、幹周り約1・6メートル。濃いピンクの花が特徴で、枝ぶりが直径約15メートルと大きく、山あいを鮮やかに彩っている。同社の池下義清さんは「花は開くほど白っぽくなるため、濃いピンク色を楽しむなら今が一番」。連日、見物客が次々と訪れ、スマートフォンで撮影したり、ベンチに腰掛けてゆっくり花見を楽しんでいる。
場所は高松西高校から北西約1・2キロ。ライトアップは28日から4月3日の午後7~9時で予定している。
(四国新聞・2023/03/26掲載)