香川大学の学生でつくる「たどつまちLabo」は1、8の両日、香川県仲多度郡多度津町栄町の旧町役場庁舎近くの桜川沿いで手作りの竹明かり約400本を並べるイベント「竹あかり~たどつの灯(ひかり)~」を開く。昨年11月に続き2度目で、学生たちは町内の放置竹林で竹を切り出すところから地域住民と一緒に作業するなど町の新たなにぎわいに貢献しようと意気込んでいる。


伐採した竹を明かりの長さに切りそろえる学生ら=香川県仲多度郡多度津町本通

伐採した竹を明かりの長さに切りそろえる学生ら=香川県仲多度郡多度津町本通


 たどつまちLaboはサークルのような学内の任意団体で経済、創造工両学部の学生16人が在籍。イベントは同大の学生チャレンジプロジェクトの採択も受け、町内外から見物客らを呼び込み、町の活性化や放置竹林問題の改善につなげるのが狙い。将来的には竹炭を作り、桜川や町内のため池などの水質浄化に取り組む構想もある。
 今回のイベントに向けては3月11日、学生4人が同町本通の放置竹林で地域住民と一緒に切り出し作業。伐採した竹を竹明かりに適した長さにのこぎりで切りそろえるなどし、作業に参加した創造工学部の前川宏太さん(20)は「普段はやらない作業で楽しかった。いろいろな竹明かりを作りたい」と声を弾ませた。
 イベントでは桜川沿いの遊歩道に昨秋に作ったものも合わせ、計約400本の竹明かりを並べる。今後は秋、春を彩るイベントとして定番化したい考えで、副リーダーで経済学部の石原優希さん(20)は「多度津町のシンボルでもある桜川をにぎわいある場所にしたい。地道に盛り上げていければ」と話した。1、8両日の点灯時間は午後6~8時の予定。
 一方、竹炭を使った水質浄化では同町で盛んなカキ養殖に使われるいかだの竹も使用する方針で、担当教員で経済学部の古川尚幸教授は「町とも協力しながら水質浄化につながるか効果を検証し、持続可能な取り組みに発展させたい」としている。

(四国新聞・2023/04/01掲載)



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