香川県綾歌郡綾川町滝宮の田んぼで栽培している菜の花が、見頃を迎えた。黄色い花々は辺りに豊かな香りを漂わせながら、田園風景を鮮やかに染め上げている。


田んぼ一面を黄色く彩る菜の花=香川県綾川町滝宮

田んぼ一面を黄色く彩る菜の花=香川県綾川町滝宮


 菜の花は、地域住民らでつくる川西環境保全会が栽培。景観作物を育て、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光客の回復などを図ろうと今回、初めて取り組んだ。
 道の駅滝宮の東隣にあるメンバー所有の田んぼ約35アールで、稲作の休耕期間を利用して昨年10月下旬に種まき。施肥や草刈りなどを行い、高さ1メートルほどにまで成長し、今月に入って最盛期を迎えた。
 約1センチの黄色い花が無数に咲き誇る様子が見られ、家族連れらが花見をしたり、記念撮影を行ったりしている。同会によると4月いっぱいは楽しむことができ、その後は茎を切り取って堆肥として活用するという。同会の丸山弘善代表(82)は「町のムードを変えようと明るい色の菜の花を選んだが、予想以上にきれいに咲かせることができた」と喜んでいる。

(四国新聞・2023/04/08掲載)



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