旅行情報サービス「じゃらん」を手掛けるリクルートライフスタイル(東京)が発表した宿泊旅行調査で、香川を訪れた旅行客がうどんなど「食べ物」を高く評価していることが分かった。旅行先に選んだ理由として「そこならではの食、特産品に興味があったから」が都道府県別の2位になるなど、食にまつわる項目が上位に入り、“食の宝庫”としての香川の魅力が観光客を引き付けていることがうかがえる。


長蛇の列ができたうどん店=4月末、香川県綾川町(資料)

長蛇の列ができたうどん店=4月末、香川県綾川町(資料)


 調査は、同社の研究機関「じゃらんリサーチセンター」が毎年実施。今回は2018年4月~19年3月に国内を泊まりがけで旅行した全国1万5559人から回答を得た。結果は9日に発表した。

 都道府県別のランキングは、旅行先について項目ごとに5段階で評価してもらい、「当てはまる」「やや当てはまる」または「そう思う」「ややそう思う」の割合が高い順に並べた。

 香川を選んだ理由は「そこならではの食、特産品に興味があったから」が2位(前年4位)と、過去5年間で最高順位。「特定の観光地・観光スポットに興味があったから」も7位(同11位)とトップテンに入った。魅力度を尋ねる設問では、「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」が6位(同9位)、「地元の人のホスピタリティーを感じた」が8位(同15位)と順位を上げた。

 同社によると、自由記述欄を分析したところ、満足した食としてうどんを挙げた人が7割に上ったほか、オリーブオイルやそうめん、骨付鳥、しょうゆも人気だった。

 一方、「大人が楽しめるスポットや施設・体験が多かった」は39位(同30位)、「魅力的な宿泊施設が多かった」は35位(同39位)など、下位の項目もあり、施設面で充実を図る必要がありそうだ。

(四国新聞・2019/07/15掲載)


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