家庭で大切にされてきた五月人形などを一堂に飾り付けた「端午の節句」展が香川県観音寺市大野原町のふるさと学芸館で開かれている。人形だけで約110体が集まる豪華な装飾で、屋外にはこいのぼり約25匹も風に泳いでいて来館者の目を楽しませている。6月4日まで。


五月人形などが豪華に飾り付けられた「端午の節句」展=香川県観音寺市大野原町、ふるさと学芸館

五月人形などが豪華に飾り付けられた「端午の節句」展=香川県観音寺市大野原町、ふるさと学芸館


 同館では子どもたちの健やかな成長を願い、市民から寄贈を受けた五月飾りを2018年からこの時季に展示している。昭和以降の年代や様式の異なる武者飾りなどを展示。等身大の鎧(よろい)と兜(かぶと)のほか、珍しい「桃太郎」の人形も見ることができる。お供え物の菖蒲(しょうぶ)、かしわ餅、ちまきの「三宝」、前飾りの軍扇、陣笠、陣太鼓の「三品」も並んでいる。
 会場には黒板アートを置いて子どもらにメッセージを書き込んでもらっており、「こんなにたくさんの五月人形、初めて見たよ」「五月人形っていろいろな種類があるんですね」などの感想が寄せられている。
 市教委は「近年、端午の節句に大きな飾り付けをする家庭が減り、昔ながらの五月飾りを見ることが少なくなっている。多くの人に日本の伝統文化を感じてもらいたい」としている。入館無料。開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。

(四国新聞・2023/05/06掲載)



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