アジア各国の文化や社会問題を描いた映画作品を上映する「『いのちを奏でる』アジア映画祭in小豆島」が、12日から22日まで国指定重要有形民俗文化財「池田の桟敷」の馬場(香川県小豆郡小豆島町池田)で開かれる。期間中はドーム型テントを利用した移動式の超小型シアターを設置。担当者は「映画を通じて各国の文化を感じ取ってもらえれば」としている。


「『いのちを奏でる』アジア映画祭in小豆島」が開かれる池田の桟敷の馬場=小豆島町池田


 映画祭を開くのは横浜市の映画愛好家・浜元伸夫さん(64)。東日本大震災の被災地を映画で激励しようと、昨年5月に福島県で初めて超小型シアターでの上映会を行い、自身が小豆島にルーツがあることから2カ所目の上映会を「池田の桟敷」で開くことにした。
 シアターは直径約6メートル、高さ約3・5メートルのドーム型テントを利用しており、耐風や防水の機能を強化。テント内に縦約1・5メートル、横約2・7メートルのスクリーンを設置し、映像や音響のレベルを落とさないよう高品質の機器類を導入した。座席はアウトドア用の布地の椅子などで8席を備えている。
 各国の映画祭などで注目された作品の中から浜元さんが8本を厳選し、日替わりで上映する。期間中、月曜~木曜は1日2回、金曜~日曜は1日3回上映する(17日は休み)。各回完全入れ替え制で、入場は上映開始15分前まで。事前予約を推奨している。
 料金は一般千円、中学・高校生500円、小学生以下無料。申し込み、問い合わせは浜元さん、電話090-6483-5886、メール〈nob2851@gmail.com〉。

(四国新聞・2023/05/11掲載)



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