香川県高松市の屋島山上で食べ歩き観光のお供にしてもらおうと、熊野蒲鉾(かまぼこ)店(高松市)と百十四銀行(同)が屋島のタヌキ伝説をモチーフにしたかまぼこを共同開発した。山上の飲食店「れいがん茶屋」でゴールデンウイーク(GW)から販売している。



 屋島山上の観光活性化に向け、同行地域創生部の行員らが市と連携して新商品開発を立案。熊野蒲鉾店が製造、れいがん茶屋が販売で協力し、7月末までのテスト販売として始めた。
 かまぼこは「やしかま」と名付け、タヌキの丸い顔をかたどった商品(直径約6センチ、厚さ約3センチ)と「茶屋」にちなんだ3色団子タイプ(長さ約11センチ)の2種類を用意。タヌキはチーズ入りで、各350円。
 れいがん茶屋によると、GW中に想定を超す計約270個を売り上げ、食べ歩きや写真を撮影して楽しむ観光客の姿が見られた。熊野蒲鉾店は「屋島観光は一時低迷していたが、市の拠点施設『やしまーる』と一緒に、やしかまが今後の盛り上がりに寄与してくれたら」と期待している。

(四国新聞・2023/05/12掲載)


れいがん茶屋



関連情報