色とりどりバラ競演 坂出の2カ所で見頃 あすから2日間イベントも
香川県坂出市内でバラの名所として知られる番の州公園と屋上庭園(京町)の2カ所で、色とりどりの花々が見頃を迎えている。13、14両日は両所でそれぞれにイベントを開催予定。二つの「バラ園」を巡りながら、優美な姿と豊かな香りの競演を楽しむことができる。
番の州公園では、約130種220株のバラを栽培している。公園を管理する坂出緩衝緑地管理事務所によると、今年は4月上旬に暖かい日が続いたことなどから、例年より2週間ほど早い同月12日ごろに開花がスタート。5月に入って最盛期を迎え、20日ごろまで観賞できるという。
メインの展示場となる南駐車場付近には、2020年に地元漁業者から譲り受けた高さ約2メートル、幅約70メートルの漁網を再利用し、34種のバラを並べた「ツルバラ花壇」を設置。現在は朱色の小ぶりな花がかわいらしいファザーズデイやベルメールなどが見頃となっている。
今週末の2日間は、新型コロナウイルスの影響で中止していた「バラ祭り」を4年ぶりに開き、園内に飲食ブースを出店する。同事務所は「バラを眺めながら、公園の豊かな自然もゆっくりと満喫してほしい」と呼びかけている。
市民ホール屋上にある人工土地の屋上庭園では、県内の愛好家31人でつくるボランティアグループ「人工土地ルーフガーデナーズ」がバラを栽培。サーモンピンクの愛らしい花を咲かせるサンセットグロウや日本で育種された杏奈など、約130種200株が咲き誇っている。
同グループの野方雅裕事務局長によると、同庭園では5月に入って開花が始まった。生育状態は良好で、今月末まで見頃が続きそう。「空の青さと色鮮やかなバラのコントラストを楽しんでみては」としている。
同庭園では週末に毎年恒例の「ローズフェスタ2023」を開催。苗やフラワーアレンジメントの販売のほか、同グループメンバーによる育成相談も行う。
(四国新聞・2023/05/12掲載)