弘法大師空海の誕生1250年を記念したイベントが各地で盛り上がる中、香川県仲多度郡多度津町西白方の海岸寺などで14日、「ほっと! 母フェスタ2023」が開かれる。空海の母・玉依(たまより)御前ゆかりの同寺、仏母院、熊手八幡宮の地区内3寺社が連携し、イベント限定の御朱印帳を作製。当日は地域有志ともタッグを組み、「母の里」として西白方地区の魅力を発信する。


空海の母ゆかりの3寺社が連携して作製した御朱印帳

空海の母ゆかりの3寺社が連携して作製した御朱印帳


 空海ゆかりのスポットが点在する同地区を一体的に盛り上げていこうと昨年、3寺社と地域の有志でグループ「空海の母の里」を結成。イベントは昨年に続いて2度目で、今年は“母親カラー”をより鮮明に打ち出して14日の「母の日」に合わせて企画した。
 当日は午前10時から海岸寺の大師堂での3寺社合同の特別祈祷(きとう)で幕開け。その後、僧侶に先導してもらいながら玉依御前役の女性や稚児役の子どもたちが行列をつくって本堂まで会場となる境内を練り歩く。
 御朱印帳は100部限定で、1冊1250円。当日午後1時から御朱印をもらいながら3寺社を巡るガイド付きのツアー(参加料500円)を実施する。仏母院では空海が幼い頃に作ったとされる「童仏」を模した泥仏づくり体験(同500円)も。作った泥仏は同4時から海岸に並べ、「浜送り祈祷」を実施。熊手八幡宮では同1~3時に米麹(こうじ)甘酒のお接待を行う。
 このほか、海岸寺では計約20店舗が集まるマルシェを開催。キッズダンスや子ども太鼓の発表会も予定しており、主催者は「あらためて地域を巡って魅力を再認識してもらうとともに、母親が集まってホッとできるようなイベントにもしたい」としている。
 天候によって内容を変更する可能性がある。問い合わせは事務局のシーズクラブ0877-32-3083。

(四国新聞・2023/05/13掲載)



関連情報