コスプレやボードゲームなどのサブカルチャーで商店街を華やかに染めるイベント「ときこす」(同実行委主催)が28日、香川県高松市の南部3町商店街(田町、南新町、常磐町)一帯で開かれる。今回で10回目の開催。街中にさまざまな趣味を持つ人たちが集って自己表現を楽しみ、買い物客らに非日常の世界を体感できるひとときを演出する。


好きなキャラクターのコスプレを楽しみながら写真を撮る親子=2022年11月、高松市


 ときこすは、参加者が「十人十(と)色に輝(き)いてこ(こ)こで過(す)ごせるようなイベントをつくりたい」という思いから、サブカル愛好家らを中心に構成した同実行委が2015年から開催。空き店舗を利用することで商店街のにぎわいづくりにつなげる狙いもあるという。
 同実行委によると、初回のイベントには県内外から約600人が訪れ、コスプレイヤーらによる交流サイト(SNS)での情報発信もあって、参加者は年々増加。新型コロナウイルス前の2019年には愛好家ら約千人が詰めかけた。
 コロナの影響で総合イベントとしては約3年半ぶりの開催となる今回は、ライブハウス「TOONICE」(亀井町)でカラオケやダンスなどを披露する参加型ステージをはじめ、「たまちプラス」(田町)で親子連れも楽しめる多彩なボードゲームを用意。剣を使った戦闘形式の体験型ゲームも企画している。
 コスプレ愛好家らはアニメやスマホゲーム、バーチャルユーチューバー(Vチューバー)など多岐にわたる“推し”のキャラクターに扮(ふん)して街に繰り出す。プライバシーなどを守るため、コスプレ撮影はアーケードや琴電瓦町駅地下広場、市中央公園など指定された場所のみで可能となっている。
 イベントは参加費が必要。事前に電子チケットサイトで登録する。最新情報はツイッターで随時更新している。一部店舗ではチケット提示で割引などのサービスを受けられる。問い合わせは同実行委、メール〈tokikosuevent@gmail.com〉。

(四国新聞・2023/05/17掲載)


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