香川県高松市亀水町の亀水川周辺で、ホタルが舞い始めた。初夏の静かな夜に黄緑色の小さな光がふわりふわりと舞い、幻想的な光景が広がっている。


幻想的な淡い光跡を描きながら飛び交うホタル=高松市亀水町(多重露光)


 地域の環境保全に取り組む同町の高橋泰雄さん(80)によると、今月上旬から数匹が飛び始めた。辺りが暗くなった頃、川沿いに生い茂る草の中からぽつぽつとホタルの光が点滅し始め、午後8時ごろには数十匹が淡い光跡を残しながら水面に沿って飛び交う姿が見られる。
 今後、日中がよく晴れて気温が高く、風が弱い夜にはホタルの群れも増えるという。高橋さんとともにヘイケボタルの飼育をしている高橋俊樹さん(71)は「神秘的なホタルの光を楽しんでほしい。マナーを守って静かに観賞してもらえれば」と話した。乱舞は今月下旬まで楽しめるそう。

(四国新聞・2023/05/17掲載)



関連情報