熱々ピザで津田活性 まちづくり協が店舗開店 交流拠点、地域おこし隊員奮闘
香川県さぬき市津田町の活性化を図る「市津田地区まちづくり協議会」(寺山弘樹代表理事)が運営するピザ店が21日、同所のふるさと海岸前にオープンした。店長は市地域おこし協力隊員の男性。石窯を使った熱々のピザを提供し、多くの人に交流してもらうとともに地域の魅力も発信する。
ピザ店は、白砂青松で知られる景勝地「津田の松原」そばの漁業倉庫を昨年9月からリノベーションして整備。木造平屋で、ピザを焼くための石窯はクラウドファンディングで資金を集めるなど多くの協力を得て完成させた。店名は「PORT PIZZA(ポルト ピッツァ)」。ポルトはイタリア語で港を意味し、多くの人が交流する拠点になればとの願いを込めた。
店長は、昨年7月に市地域おこし協力隊員に就任した折口洋一さん(27)=兵庫県姫路市出身=。折口さんはオープンに向けて店舗の改修作業に取り組む傍ら、東かがわ市のイタリア料理店でピザの焼き方を学ぶなど、準備を進めてきた。
初日は開店から家族連れらが次々と訪れ、店内で食事をしたりテイクアウトしたりして「バジルとチーズのピッツァ(マルゲリータ)」など3種類の焼きたてピザを堪能。同市の20代女性は「生地がもちもちでおいしかった。また食べに来たい」と話していた。
営業時間は午前11時~午後6時。水、木曜は休み。3種類のピザは1210~1710円で提供(テイクアウトは10円引き)。今後は地元で取れた魚介を使ったピザの開発も行う予定。
折口さんは「店が津田地区の魅力を感じてもらう拠点になれば。地域のにぎわいづくりに貢献したい」と話している。
(四国新聞・2023/05/23掲載)