国内最大のオリーブ栽培地・小豆島で、オリーブの花が咲き始めた。直径3ミリ程度のかれんな乳白色の花が初夏の陽光に輝き、島路を抜けるそよ風に揺れている。


乳白色のかれんな花を咲かせ始めたオリーブ=香川県小豆郡小豆島町西村、小豆島オリーブ公園

乳白色のかれんな花を咲かせ始めたオリーブ=香川県小豆郡小豆島町西村、小豆島オリーブ公園


 3・3ヘクタールに20種約2千本のオリーブを植栽している小豆島オリーブ公園(香川県小豆郡小豆島町西村)では、例年より4日早い21日にスペイン原産の早生(わせ)品種「マンザニロ」が開花していることを確認した。同公園によると、4月以降に暖かい日が続いたことから、早めに開花したという。
 公園の人気スポット・ギリシャ風車周辺は他のエリアよりも日当たりが良く、先行して花が咲いている。訪れた観光客らは、白い花と緑の葉が内海湾や青空に映える風景に見入っている。友人と一緒に訪れた高松市元山町の会社員、植松綾さん(28)は「思った以上に小さな花。花びらの柔らかで独特な白色や形がかわいらしい」と笑顔で話していた。
 同公園では他の品種も順次開花し、今月末ごろまで楽しめるという。担当者は「今年も花付きは良好。台風などの被害がなければ、秋には例年並みの果実を収穫できる」としている。

(四国新聞・2023/05/23掲載)


道の駅 小豆島オリーブ公園



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