国際的に活躍する香川県仲多度郡多度津町出身のパーカッション奏者、土取利行さんがイラン人音楽家3人と共演するコンサート「ペルシャ音楽の夕べ」が26日、香川県高松市栗林町の栗林公園商工奨励館北館ホールで開かれる。弘法大師空海の生誕1250年を記念して開催。空海が密教を学んだ唐にシルクロードを通じて伝わったというペルシャ音楽の響きを再現する。


土取利行さん


 空海が活躍した時代の音楽を県民らに楽しんでもらおうと、土取さんらでつくる実行委員会が企画。土取さんは今秋、空海が出家の決意を著した書物「三教指帰(さんごうしいき)」の戯曲を多度津町内で上演する予定で、コンサートは戯曲プロジェクトの関連企画として実施する。
 コンサートに出演するイラン人音楽家3人は、今年同国で開かれる国際イベントの音楽監督に土取さんが就任した縁で招へい。いずれも弦楽器のウードや弓で弾くカマンチェなど現地に伝わる古楽器の第一人者で、ペルシャの歴史と情緒を感じさせる楽曲を披露する。


コンサートに出演するイランの音楽家


 実行委によると、日本の宮廷雅楽もペルシャ文化が色濃く伝わった唐から伝来したそうで、「演奏を通じてペルシャとのつながりや空海の時代に思いをはせてほしい」としている。
 午後6時30分開演(途中入場不可)。入場料は4千円(入園料込み)。問い合わせはコミュニティ応援プランニング、電話090-4503-0524。

(四国新聞・2023/05/24掲載)



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