北欧デザイン、彩り豊か 高松市美術館 家具など750点 ライフスタイル紹介
自然との調和を重視した北欧のデザインを紹介する特別展「フィンランドのライフスタイル~暮らしを豊かにするデザイン~」が、高松市紺屋町の市美術館で開かれている。フィンランドの生活を彩る家具や陶器、ガラスなど約750点が展示され、訪れた人たちを楽しませている。6月11日まで。
展覧会は同館の開館35周年を記念して企画し、「タイムレス」「オーガニック」など四つのエリアで構成。フィンランドデザインは日照時間が短く冬場の大半を家の中で過ごす同国のライフスタイルに合わせ、機能性や明るさを重視していることが特徴。
ひときわ来館者の注目を集めていたのは、北欧モダンデザインの父と呼ばれたアルヴァ・アアルト氏(1898~1976年)が制作した木製の椅子。重ねやすさなどの機能面に優れた3本脚のシンプルなデザインだが、装飾が施された高価な椅子が主流だった当時の人々に衝撃を与えたという。
このほか、花や鳥をモチーフにした色とりどりの置物や、サウナ文化などフィンランドの伝統的な暮らしを知ることができる展示も。期間中はギャラリートークやミニコンサートなどの関連イベントも予定されている。
来館者からは「置物や布の模様が美しく彩り豊かで、印象的だった」などの声が聞かれた。同館は「時代を超えて愛されるフィンランドデザインの魅力に触れてほしい」としている。入場料は一般1200円ほか。問い合わせは高松市美術館、電話087-823-1711。
(四国新聞・2023/05/24掲載)
高松市美術館
所在地 | 香川県高松市紺屋町10-4 |
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開館時間 | 9:30~17:00 ・展覧会場への入室は閉館時間の30分前まで ・特別展開催期間中の金曜日・土曜日は19:00まで |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日) |
TEL | 087-823-1711 |