香川県三豊市詫間町沖に浮かぶ志々島で、自生しているウバユリの群生が見頃を迎えている。樹齢約1200年とされる大クスを囲むように白色の大輪が無数に広がり、幻想的な空間を演出している。見頃は18日ごろまで。


大クスの周囲に群生するウバユリ=三豊市詫間町、志々島

大クスの周囲に群生するウバユリ=三豊市詫間町、志々島


 志々島の自然を守る会の寺下忠清さん(71)によると、ウバユリは以前から島に自生していたが、5年ほど前に同会や市内の草刈りボランティア団体らが景観維持のため保護してきたという。その結果、自生する範囲が徐々に広がり、今では大クスの一帯を白く染め上げ、夏の風物詩となっている。

 ウバユリは高さが約1メートルで先端付近に3~5輪の花をつけている。今年は6日ごろに開花が始まったという。寺下さんは「ウバユリは、島内外のボランティアが協力して守ってきた。ぜひ多くの人たちに見に来てほしい」と話している。

(四国新聞・2019/07/16掲載)



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