高松交響楽団(佐々木啓隆理事長)の第128回定期演奏会が18日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。新型コロナウイルスの対応が続く医療現場にエールを送ろうと、昨年に続いて県内の医療従事者を招待。ブラームスの交響曲第1番などクラシックの名曲で感謝の思いを届ける。


練習に取り組む高松交響楽団のメンバー=香川県高松市玉藻町、レクザムホール

練習に取り組む高松交響楽団のメンバー=香川県高松市玉藻町、レクザムホール


 医療従事者の招待は、コロナ禍で奮闘する医師や看護師が同楽団にも所属していることから昨年初めて企画。公演後、病院関係者から「演奏を聴いて現場が元気になった」と感謝の声が多数寄せられたことを受けて今年も開催を決めた。今回も県医師会の協力で、コロナ患者を受け入れている医療機関の医師らとその家族計約400人を招く。
 プログラムの全3曲はクラシック初心者でも親しみやすい構成。シベリウスの交響詩「フィンランディア」、爽やかな旋律の「朝」などで知られるグリーグの「ペール・ギュント第1組曲」に続き、ブラームスの代表作「交響曲第1番」を高らかに奏でる。


山上純司 (C)井村重人

山上純司 (C)井村重人


 指揮は高松市での公演経験が豊富で国際的にも活躍する山上純司さん=茨城県出身=。編成人数は約80人。アマチュアオーケストラの活動を支援するトヨタ自動車の助成を受けて実施する。
 午後2時開演。入場料は一般2千円ほか。問い合わせは事務局、電話090-9550-7441。

(四国新聞・2023/06/09掲載)


高松交響楽団



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