懐かしい多度津の風景 町立資料館で写真展
香川県仲多度郡多度津町家中の町立資料館で企画展「―今昔写真展―辿(たど)るたどつ」が開かれている。明治から昭和初期までを中心に町内の風景を切り取った写真など約80点を展示。JR多度津駅や町役場などは現在の姿と比べられるコーナーもあり、来館者の注目を集めている。25日まで。
同館によると、多度津町は江戸時代から金毘羅参詣の海の玄関口、北前船の寄港地として繁栄し、明治時代には廻船(かいせん)業で財を成した豪商が四国の産業の近代化に貢献。昭和初期ごろは県内屈指のにぎわいを誇っていたという。
企画展では、そうした活気あふれる時代に切り取られた風景をピックアップ。本通地区のメイン通り・旧本町筋にはアーケードがかかり、多度津駅前も多くの人が行き交う姿が映し出されている。また、町内の有力者が1930年ごろに9・5ミリフィルムで撮影した動画も公開。桃陵公園の落成記念式典などが記録されており、有名な「一太郎やあい」像の除幕式などを紹介している。
西山慶祐館長は「どの世代も楽しめる。多世代で懐かしい多度津の姿を鑑賞してほしい」としている。入館無料。月曜休館。開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同館0877-33-3343。
(四国新聞・2023/06/17掲載)