旅行ガイドブックのシェア世界1位の出版社「ロンリープラネット」は、「アジア太平洋地域の訪れるべき目的地」の2位に四国を選出した。国内から選ばれたのは唯一で、県関係では直島のアート作品の写真を添えて瀬戸内国際芸術祭2019などをウェブサイトで紹介している。昨年末以降、海外メディアが旬の観光地として「瀬戸内」を推薦するケースが相次いでおり、ますます世界から香川への注目が高まりそうだ。


アジア太平洋地域の訪れるべき場所の2位として、四国を紹介するロンリープラネットのサイト

アジア太平洋地域の訪れるべき場所の2位として、四国を紹介するロンリープラネットのサイト


 「アジア太平洋―」は同社のウェブサイト上で10カ所を公表し、四国のほかには「オーストラリア マーガレットリバー」(1位)、「フィジー」(7位)などを選出した。

 「四国」のページでは石鎚山やかずら橋の写真を大きく載せ、同芸術祭のほか、四国八十八カ所霊場巡りや道後温泉などを紹介。高松、松山の両空港は国際線が増え、アクセスが向上している点も伝えている。

 さらに、このページのリンク先にある記事「香川県を訪れるべき五つの理由」では、栗林公園や丸亀城などの写真をふんだんに盛り込みつつ、▽アート▽伝統▽寺社仏閣▽料理▽風景―の五つの観点から魅力を紹介している。栗林公園は「日本で最も美しい庭園の一つ」と説明。料理では讃岐うどんや骨付鳥といった代表的な料理に加え、家庭料理を味わえる飲食店を推薦している。

 県観光振興課によると、四国ツーリズム創造機構などとのプロモーション活動が実り昨年末以降、「ナショナル・ジオグラフィックトラベラー誌」英国版やニューヨーク・タイムズ紙電子版など大手メディアが立て続けに瀬戸内をピックアップ。さらに同じメディアが今年4月以降に再び、芸術祭以外の切り口から香川旅行を薦めているという。

(四国新聞・2019/07/16掲載)


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