60年余りの歴史がある「香川二期会合唱団」(団長・堀田典明)の第55回定期演奏会が9日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。「今、『再声』の時」をテーマに、新型コロナウイルス下でも消えることがなかった団員の合唱への情熱を客席に届ける。


香川二期会合唱団の昨年の定期演奏会


 同合唱団は声楽研究団体「香川二期会」の姉妹組織として1960年に設立。現在は県内の合唱愛好家の男女40人が在籍している。指揮は県合唱連盟理事の山本啓之。
 3部構成のプログラムは、英国の現代作曲家ジョン・ラターの美しいレクイエムで幕開け。続いて、「翼をください」や「出発(たびだち)の歌」といった高度経済成長期の揺れる若者の姿を反映したとされる歌曲集(編曲・信長貴富)を取り上げ、来場者に今後の時代のあり方を問いかける。最後は江戸時代の僧・良寛と弟子の尼僧が互いの情を詠み合う歌で締めくくる。
 同団は「コロナの5類移行で練習でのマスク着用は任意としている。団員の表情も見てもらい、心に響く合唱ができれば」としている。
 午後2時開演。入場料は一般千円ほか。問い合わせは事務局、電話090-1175-5792。

(四国新聞・2023/07/06掲載)


レクザムホール



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