全国の水族館を撮影している写真家・銀鏡(しろみ)つかささん(28)=東京=の作品展「日本の美しい水族館」が、香川県宇多津町浜一番丁の四国水族館で開かれている。水生生物の見せる一瞬の表情を切り取った作品が、来場者の目を引きつけている。8月31日まで。


全国の水族館で飼育される水生生物の写真が並ぶ銀鏡さんの作品展=香川県宇多津町浜一番丁、四国水族館

全国の水族館で飼育される水生生物の写真が並ぶ銀鏡さんの作品展=香川県宇多津町浜一番丁、四国水族館


 幼い頃から水族館に関心があったという銀鏡さんは、これまで国内約100館を巡って撮影を行い、魅力を発信し続けている。作品展は巡回展として2月にスタートし、同館が3カ所目。銀鏡さんの著書「日本の美しい水族館」に掲載した写真を中心に、34点を出展している。
 同館でマダライルカのジャンプを撮影した「瀬戸内海に跳ぶ海豚の景」や、海響館(山口県)のマカロニペンギンが群れになって突進してくる様子を捉えた「スクランブル」など、モチーフはさまざま。写真でありながら、どこか油彩画のようにも見える幻想的な作品で、水族館への興味をかき立ててくれる。
 銀鏡さんは「水族館では老若男女関係なく、違う世界に住む生き物を見ることができる。写真から、館ごとの個性も楽しんでもらえれば」と来館を呼びかけている。観覧無料だが、入館料が必要。

(四国新聞・2023/07/12掲載)



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