よんでん文化振興財団の奨学生らによる「ふるさとコンサート」が21日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。27回目となる今年は県出身の4人を含む四国ゆかりの音楽家5人が出演。古里への感謝を込め、磨きをかけた豊かな音色を響かせる。

 今回はソプラノの勝田琴美さん(丸亀市出身)、クラリネットの阿佐遥馨(はるか)さん(同)、ピアノの植田寛人さん(高松市出身)、バリトンの岡昭宏さん(同)の県出身者4人と、ピアノの久保真希さん(松山市出身)が出演する。
 プログラムは3部構成。第1部は、いずれも東京を拠点に活動する勝田さんと植田さんがそれぞれイタリア歌曲とドビュッシーの組曲を取り上げ、作品の情景を表現する。
 第2部は2018年度の県文化芸術新人賞に輝いた岡さんのソロステージで、ビゼー「闘牛士の歌」など耳なじみのある曲を熱唱。第3部はフリーで活動する阿佐さんと東京芸大生の久保さんがモンティの「チャルダッシュ」やショパンのエチュード「木枯らし」で華麗な技巧を披露する。
 同財団は音楽分野などで芸術家を目指す四国出身の大学生らを対象に奨学援助を行っており、同コンサートは1996年から開催している。
 午後6時半開演。入場無料。希望者は同財団ホームページ上の専用サイトに入り、スマートフォンでチケットを申し込む。締め切りは20日。問い合わせは同財団、電話087-823-5511。

(四国新聞・2023/07/14掲載)


よんでん文化振興財団



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