オリーブを使った化粧品などを製造する小豆島ヘルシーランド(香川県土庄町)は14日、同町のオリーブ農園「オリーヴの森」に、自然の中での瞑想(めいそう)などを通じて心や体を落ち着かせる「マインドフルネス」を体験できる複合施設をオープンした。建物は島で伐採したヒノキ材と亜鉛の板を組み合わせて建設。マインドフルネス体験のほか、海を一望しながらの休憩所として利用できる。9月には宿泊棟も完成する予定。



 施設名は「千年オリーブテラスfor your wellness(フォー・ユア・ウエルネス)」。町内で採掘した花こう岩を基礎に、大部地区のヒノキを製材して柱やはりに使い、アーチ状に組み上げた。壁と屋根は四層構造の一体型で、潮風に強い亜鉛製の板を使用している。
 マインドフルネスは、ヘッドホンを着用し、音声ガイダンスに従って周囲の自然を感じ取ることで集中力を高めたり、怒りなどの感情を抑える効果がある。利用料は1人2千円(9月中旬までは千円)。
 宿泊棟を2棟(各約75平方メートル)建設しており、9月中旬から3室を提供する。宿泊料は1室1泊3万3千円からで、3人まで宿泊可。食事については別途注文を受け付ける。
 この日、同所であったオープニングセレモニーには関係者ら約40人が出席。柳生敏宏社長は「オリーブをきっかけに、新たな出会いや交流が生まれる施設にしていきたい」とあいさつした。この後、参加者は施設の見学やマインドフルネスを体験した。
 問い合わせは同社〈0879-62-8989〉。

(四国新聞・2023/07/15掲載)



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