瀬戸内国際芸術祭実行委員会は、これまでの瀬戸芸作品を継続公開する「ART SETOUCHI」の11月までの概要を発表した。対象は豊島、女木島、男木島、大島の四つの島で、サービスの提供やツアーイベントなどを行う。


男木島で大岩オスカールさんの「男木島パビリオン」を鑑賞する来場者(資料)

男木島で大岩オスカールさんの「男木島パビリオン」を鑑賞する来場者(資料)


 「ART SETOUCHI」は、継続的に瀬戸芸のアート作品を鑑賞してもらうとともに地域活動に参加できる取り組みで、2010年から形を変えながら開催している。
 女木島では、22年の作品「ナビゲーションルーム」などを公開するほか、海辺の美容院を作品化した「ヘアサロン寿」で、8月13~15日限定で島外の人も美容サービスが受けられる。男木島では「男木島パビリオン」など5作品が鑑賞できる。
 8月19日には「女木島名画座上映会」と銘打ち、映画鑑賞と夜の島ならではの魅力を楽しむツアーイベントを開催。前回の瀬戸芸で公演した演劇「ままごと」のドキュメンタリー映像を、芸術祭総合ディレクター・北川フラムさんの案内で鑑賞する。上映後には映画監督の清原惟さんらの対談も予定している。参加料は乗船料(高松発着)、食事代などを含め1万1800円(税込み)。定員は30人。予約はコトバスツアーウェブサイト(https://www.kotobus-tour.jp/tour/bus/KTS299.html)から。
 公開予定の作品は次の通り。開館日や観覧料、申し込み方法は作品によって異なる。
 【豊島】島キッチン(11月までの土~月曜と8月11日、9月19日、10月10日、11月3、23日)▽ピピロッティ・リスト「あなたの最初の色」(11月までの土・日曜と8月11、14日、9月18日、10月9日、11月3、23日)▽イベント「島のお誕生会」(月1回。8月は11日。9月以降は未定)【女木島】宮永愛子「ヘアサロン寿」(8月13~15日のいずれも午後1~4時半)、大竹伸朗「女根/めこん」、依田洋一朗「女木島名画座」、レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」、ニコラ・ダロ「ナビゲーションルーム」(以上8月11~15日)▽イベント「女木島名画座上映会」(8月19日)【男木島】村山悟郎「生成するドローイング-日本家屋のために2・0」、川島猛とドリームフレンズ「瀬戸で舞う」、松本秋則「アキノリウム」、大岩オスカール「部屋の中の部屋」、大岩オスカール+坂茂「男木島パビリオン」(以上10月7~9、14、15日)【大島】田島征三「青空水族館」「森の小径」「Nさんの人生・大島七十年」、鴻池朋子「リングワンデルング」「物語るテーブルランナーin大島青松園」「浜辺の歌、月着陸、壁上り」、やさしい美術プロジェクト「稀有の触手」「海のこだま」「カフェ・シヨル」、山川冬樹「歩みきたりて」「海峡の歌」(8月12、13日、9月9、10日、10月14、15日、11月11、12日)

(四国新聞・2023/08/04掲載)


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