暑い真夏をさらに熱く盛り上げる「第58回さかいで大橋まつり」(坂出まつり協賛会主催)が5日、香川県出市元町のJR坂出駅前ハナミズキ広場などを会場に開幕する。新型コロナウイルスの影響で2年間の中止を経て昨年、内容と期間を縮小して再開。今年はいよいよ「総おどり」(5日)や「太鼓台競演」(6日)も帰ってきて、日程も3日間に完全復活。11日には坂出港で、瀬戸大橋開通35周年を記念した「海上花火大会」も開催。県と共催で四国最大級の1万5千発が打ち上げられ、まつりのフィナーレを鮮やかに飾る。


4年ぶりに復活する「太鼓台競演」。地域を代表する10台が迫力満点のパフォーマンスを見せる(資料)


■瀬戸大橋パレード
 まつりのオープニングを飾るパレード。駅前通りには市内4中学校の吹奏楽部をはじめ、坂出ボーイスカウト・ガールスカウト、さかいでこども消防車隊のほか県警音楽隊も参加。4日に就任したばかりの市の観光親善大使「坂出かけはし大使」の3人も、行列に花を添える。

■おどり1部、2部
 4年ぶりに開催する「おどり」は2部構成。1部の「自由連」には坂出商業高ダンス同好会やよさいこい連お喜楽家など11団体約300人が出場し、躍動感あるダンスを披露する。2部は「総おどり」。「坂出小唄」に合わせ、市内の自治会や企業など27団体約2600人が、あでやかな衣装で舞い踊る。


軽快な「坂出小唄」に合わせ、27団体2600人が踊りを披露する「総おどり」(資料)


■土曜デー
 坂出商店街で行われる協賛イベント。日の出製麺所のうどんブースや10台のキッチンカーなど、さまざまなグルメショップが軒を連ねる。ジャンボパチンコ、射的といった縁日を思わせる懐かしのゲームコーナー、路上でのブレークダンスバトルなどもあり、趣向を凝らした内容で楽しませる。

■太鼓台競演
 1986年の初開催以来、今年で33回目。市内各地域から高さ5メートル、重さ2トンを超える10台の太鼓台が集結。担ぎ手たちが太鼓台を高々と差し上げる「一斉かき上げ」や、勇壮な「かき比べ」などを見せる。一般審査員らによる「かきくらべコンテスト」も4年ぶりに実施する。



瀬戸大橋35年 海上花火、11日午後8時から

 さかいで大橋まつり恒例の「海上花火大会」は、11日午後8時から、坂出港を打ち上げ場に開かれる。今年は瀬戸大橋開通35周年を記念し、県との共催による特別プログラムとして、四国最大級の1万5千発を打ち上げる。ラストは高さ、幅とも350メートルを超える大空中ナイアガラが夜空に出現し、まつりを華やかに締めくくる。周辺の道路は午後6時~9時45分、車両の交通規制を行う。荒天時は12日に順延となる。


真夏の夜空を焦がす大輪の花火。今年は瀬戸大橋開通35周年を記念し、四国最大級の1万5000発が打ち上がる(資料)


●第1部
オープニング
祝!瀬戸大橋開通35周年
 音楽とレーザー、花火のコラボレーションで、空だけでなく、海までもスクリーンに見立てた一大パノラマが眼前に広がる。

●第2部
これぞ日本の花火、 
飽くなき真円への追及  
 花火の原点ともいえる大きく、丸く開く「菊」や「牡丹(ぼたん)」が中心。色鮮やかな大輪の花が、夜空に咲き乱れる。

●第3部
時間差発光花火、
スライドとグラデーション
 輪切りの花火が時間差で姿を現す「スライド花火」と、1玉の花火の色が徐々に変化する「グラデーション花火」が打ち上がる。

●第4部
太く、そして閃光(せんこう)の如(ごと)く!
 太い光の帯が流れ落ちたり、閃光のような光が降り注いだり、植物のヤシのように四方に散らばる変化に富んだ花火が楽しめる。

●第5部
「霞草(かすみそう)」の進化、それが
「桜花」 
 開いた花火が先端で小さくはじけ、無数のかれんな花が出現する「霞草」をさらに凝縮した「桜花」が堪能できる。

●第6部
FINAL STAGE~
降り注ぐ光のシャワー~
 10号玉と8号玉をそれぞれ35発打ち上げ。大玉で織りなす8分以上の「超特大スターマイン」は必見。最後は「大空中ナイアガラ」で締めくくる。



(四国新聞・2023/08/05掲載)


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