香川県仲多度郡多度津町家中の町立資料館で、企画展「戦争資料展―子どもの生活―」が開かれている。当時の子どもの国民服や制服、帽子などに加え、教科書やノート、本や雑誌など子どもの生活が読み取れる資料を紹介している。31日まで。


戦時中の子どもに関連する資料を紹介する企画展=香川県仲多度郡多度津町家中、町立資料館

戦時中の子どもに関連する資料を紹介する企画展=香川県仲多度郡多度津町家中、町立資料館


 同資料館が毎夏、戦争と平和について考える機会にしてもらおうと開催。所蔵資料に加え、町内外の有志から貸与や寄贈を受けた計約100点を並べた。
 めんこやかるたといったおもちゃもあり、軍服姿の人や戦闘機が描かれるなどしており、担当者は「子どもの生活も戦争に影響されて様変わりしていたことを知ってもらえれば」と話している。
 このほか、日独伊防共協定の締結(1937年)に伴う親善事業として行われたコンクール「日独伊親善図画」に出品された子どもたちの作品7点も展示(いずれもコピー)。コンクールでは同町在住の彫刻家、速水史朗さんが小学5年時に描いた絵画が最高賞の特選に輝いた。
 6日午後1時半から同町栄町の町地域交流センターで講演会「語り部2世による『義母の原爆体験』」を開催する。希望者は直接会場へ。同資料館の開館時間は午前9時~午後5時。期間中は毎週月曜と12日が休館。無料。問い合わせは同館0877-33-3343。

(四国新聞・2023/08/06掲載)


多度津町立資料館



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