香川県小豆郡小豆島町苗羽地区の海岸で、ハイビスカスに似たハマボウの黄色い花が見頃を迎え、夏の日差しを受けて鮮やかに輝く花が住民や観光客らの目を楽しませている。花は今月末ごろまで咲いているという。


黄色いハマボウの花に見入る家族連れ=香川県小豆郡小豆島町苗羽

黄色いハマボウの花に見入る家族連れ=香川県小豆郡小豆島町苗羽


 ハマボウはアオイ科の落葉低木で、朝に咲き、夕方にしぼむ「一日花」。2004年に県の絶滅危惧Ⅰ類に選定された。同地区では苗羽幼稚園近くや苗羽港の南方約300メートルの海岸沿いに生育。海岸沿いには高さ約2・5メートルの成木が2本並んでおり、周囲を覆うように広がった枝に多くの花を咲かせている。
 花は7月上旬から咲き始めた。青い海をバックに黄色い花が輝く様子は、周辺を南国ムードに包んでいる。家族4人で訪れた児童(8)=池田小3年の=は「黄色い花は夏らしくてきれい。見ているだけで元気がもらえる」と笑顔で話していた。
 ハマボウは、島内では同町福田の遠手浜海岸、同町西村のオリーブビーチ、土庄町鹿島の鹿島海水浴場、同町小海の道の駅「大坂城残石記念公園」などでも見られる。

(四国新聞・2023/08/06掲載)



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