残暑、涼求めて 提灯、夜景 幻想的に 高松・屋島山上で香川大生がカフェ
香川県高松市の屋島山上で、山頂からの夜景と県の伝統工芸品「讃岐提灯(ちょうちん)」の明かりを楽しむ香川大の学生によるカフェが18日始まった。残暑厳しい中、涼を感じようと開店と同時に家族連れや若者グループらが訪れ、柔らかな明かりに照らされた幻想的な雰囲気を楽しんだ。今後、9月2日までの計5回オープンする。
同大の学生チャレンジプロジェクト「TERASU」と同市が連携して取り組む地域振興策の一環。「屋島山上ちょうちんカフェ」と銘打ち、6年目を迎えた今年は「夏祭り」をコンセプトに準備を進めてきた。
会場のれいがん茶屋や近くの「やしまーる」では、学生が手作りした約550個の讃岐提灯を配置。学生は笑顔で接客しながら、キウイオレンジサイダーやフルーツポンチ、ミニパフェなどを提供している。
また、提灯作りが体験できる恒例のワークショップ(参加費500円)のほか、輪投げや提灯釣りなど夏祭りにちなんだ企画も実施しており、来場者は夕暮れの涼やかな風を感じながら楽しんでいた。
今後の開催日は19、25、26日、9月1、2日。学生リーダーの野波玲月さん(20)=経済学部3年=は「さまざまな企画で子どもから大人まで楽しめる内容になっているのでたくさんの人に来てほしい」と来場を呼びかけている。営業時間は午後6時~9時(ラストオーダー同8時半)。
(四国新聞・2023/08/19掲載)