総勢116人のアンサンブル響く KJO、真田さん、須東さん共演 27日・高松 共演とても楽しみ 人間味ある合奏に
香川県内の小中高生らでつくる「かがわジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ(KJO)」の第22回定期演奏会が27日、高松市玉藻町のレクザムホールで開かれる。今回は2022年度と21年度の県文化芸術新人賞をそれぞれ受賞したバイオリンの真田大勢さん(同市出身)とクラリネットの須東裕基さん(三豊市出身)がソリストを担当。生徒やプロらが心を通わせ、豊かなハーモニーを響かせる。
真田さんと須東さんはいずれもKJO出身。真田さんは国内外の公演でソリストとして出演経験があり、現在は慶応大医学部に在学中。須東さんは東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団副首席奏者として活躍する傍ら、全国のプロ楽団で客演している。
今年の定演には、KJOに在籍する小学1年~高校3年の約60人と指導者や卒団生が出演。県の事業として交流している台湾・桃園市立武陵(ぶりょう)高級中学管弦楽団の生徒も5年ぶりに高松に招いて共演し、総勢約116人がステージを彩る。
プログラムは4曲。真田さんは広く親しまれているブルッフの「バイオリン協奏曲第1番」で美しい旋律を奏で、須東さんは華やかな曲調で音域が広いウェーバーの「クラリネット協奏曲第2番」で高い技巧を披露する。ほかにモーツァルトの「ディベルティメント」、ムソルグスキー(ラベル編)の組曲「展覧会の絵」を取り上げる。
高松西高3年の蓮井遥貴さんは「勢いのあるソリスト2人から学びたい。台湾の生徒との交流も楽しみ」と話している。
指揮は田中一嘉さん。会場は大ホールで午後1時30分開演。入場料は一般1500円ほか。問い合わせは同ホール、電話087-823-5023。
真田大勢さんの話 高松と音楽という縁あって、皆さんと舞台に立てる幸せを感じながら演奏します。人間味のあるアンサンブルを作り上げたいと思います。
須東裕基さんの話 かつて自分も所属していたオケで、現役の団員たちやお世話になった先生方と共演できることをとても楽しみにしています。
(四国新聞・2023/08/23掲載)