2020年に閉館した香川県東かがわ市の「三本松ロイヤルホテル」を改装した新ホテルが、来年1月下旬に開業することが決まった。観光施設向け人材サービスを手がける東京の企業が土地・建物を買い取り、「滞在型アウトドアホテル」をコンセプトに運営。改装工事は9~12月を予定。開業2年目の25年度には売上高2億円超を目指す。


クラフトホテル瀬戸内の中庭のイメージ図

クラフトホテル瀬戸内の中庭のイメージ図


 三本松ロイヤルホテルは1989年開業。JR三本松駅から南東約1キロの市中心部近くに位置する。建物は5階建て、客室数35室。人口減少や新型コロナウイルスなどの影響で営業不振に陥り、20年6月に閉館していた。
 新ホテルを運営する「ダイブ」社は全国でグランピング事業を展開。東かがわ市でもグランピング施設を運営した実績がある。ホテル運営は初めてで、同市については、自然が豊富で、京阪神方面からの良好なアクセスなどを評価。旧ホテルを所有していた創裕(高松市)から買い取った。
 新ホテルの名称は「クラフトホテル瀬戸内」。既存施設を全面改装。植栽を充実させた中庭にサウナや水風呂を整備し、たき火を楽しめる施設を用意。客室は落ち着いたデザインに仕上げる。従業員は30人以上、地元雇用を図る。宿泊料は1人当たり1万2千円程度を想定。小学生以下は利用できず、同社は「ゆったりとした『大人時間』を満喫してほしい」とする。

(四国新聞・2023/09/06掲載)



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