ベートーベンの交響曲第9番を歌う「かがわ第九演奏会」(香川第九実行委主催)が17日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。1987年に「5000人の第九演奏会」としてスタートし、今年で34回目。新型コロナウイルス感染症のため休止などもあったが、秋恒例の行事として県民に愛されている。


力強い歌声が響いた2018年のステージ=香川県高松市玉藻町、レクザムホール大ホール

力強い歌声が響いた2018年のステージ=香川県高松市玉藻町、レクザムホール大ホール


 今年も、北海道から鹿児島まで全国各地から合唱ファン約120人が集結。長年参加している90代のベテランから高校生までが心を一つにして、自由・平等・博愛と平和を願う「歓喜の歌」を高らかに合唱する。
 指揮は、鳴門をはじめ全国の「第九」に関わってきた中島良史。ソリストとして高松市出身の山下牧子(アルト)が、存在感あふれる歌唱を披露。ほかに上原正敏(テノール)、さいたまシティオペラ副会長の佐野正一(バリトン)ら、長く香川の第九を支える実力者がそろう。管弦楽は、瀬戸フィルハーモニー交響楽団が初めて担当する。
 実行委員長の中西久米子さんは「世界で戦争が続く中、香川でも平和を願う第九の灯を絶やしてはならないと、団員が一つになって自主公演にこぎ着けた。ぜひホールで第九の感動を味わってほしい」と話している。
 午後2時開演。一般3500円、高校生以下千円。かがわ文化芸術祭2023の参加公演。問い合わせは中西さん〈090-3789-8869〉。

(四国新聞・2023/09/07掲載)



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