琴平町は8日、新型コロナウイルスの影響で公演見送りが続いていた四国こんぴら歌舞伎大芝居について、来春開催を目指す方針を明らかにした。同日の9月定例議会で提案した2023年度一般会計補正予算案に、公演準備費336万円を盛り込んだ。開催されれば5年ぶりとなる。


「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が上演される旧金毘羅大芝居(金丸座)=琴平町

「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が上演される旧金毘羅大芝居(金丸座)=琴平町


 1985年に旧金毘羅大芝居(金丸座)で始まった歌舞伎公演は、春の風物詩として毎年行われていたが、新型コロナの影響で2020年に初めて中止。以来、開催リスクを考慮して4年連続で見送られたが、今年5月に新型コロナの5類移行を受け、開催を目指すこととした。
 公演準備費には、交通費や会見場設営費などが含まれる。また債務負担行為として3億3千万円を設定。補正予算案が議会で可決された後、松竹との具体的な協議に入る予定。
 片岡町長は「四国こんぴら歌舞伎大芝居は、町の活性化に向けた一大行事。議会の承認がいただけたなら、再開に向けて本格的に準備を進めたい」と話している。

(四国新聞・2023/09/09掲載)


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