丸亀城内を幻想的な光で彩る「丸亀城キャッスルロード2023」(丸亀市観光協会主催)が9日開幕した。いずれも国重要文化財の大手門から天守まで続く約570メートルの登城道にイルミネーションや竹明かりが並べられ、中西讃の伝統的な風習「八朔(はっさく)だんご馬」をモチーフにしたプロジェクションマッピングもお目見え。初日は「丸亀城ナイトフェスタ」も同時開催し、大勢の家族連れらでにぎわった。11月5日まで。


光と影で幻想的な空間を演出する「丸亀城キャッスルロード」=丸亀市一番丁


 キャッスルロードは、夜の丸亀城の魅力を向上させて滞在型観光を促進する目的で、2017年にスタート。毎回、目玉となっている大手一の門とすぐ隣の枡形石垣のプロジェクションマッピングは江戸初期に馬術の名人として活躍し、八朔だんご馬の風習が生まれたきっかけとされる曲垣平九郎や飯山町特産の桃、綾歌町の菊などを浮かび上がらせた。
 一の門には歴代藩主の家紋入りのちょうちんも置かれ、厳かな雰囲気を演出。急勾配で知られる見返り坂では頭上の樹木や路面が色とりどりに照らされ、長さ約100メートルの光のトンネルをつくり出している。
 二の丸では四国職業能力開発大学校(同市)の学生が制作したオブジェも披露されており、本丸ではライトアップされた天守をバックに、さまざまな光の演出を楽しむことができる。
 丸亀城ナイトフェスタは大手門広場であり、地域活性化などに取り組む女性団体「WillMs(ウィルミス)丸亀」が市のイメージソングに登場する「月菜汁」を振る舞ったほか、ジャズバンドの生演奏やお笑いライブで盛り上げた。
 期間中の土日・祝日は天守の夜間特別開館(入館料=一般200円、小・中学生100円)を行うなど、さまざまな催しを予定。点灯時間は午後5~9時。問い合わせは丸亀市観光協会、電話0877-22-0331。

(四国新聞・2023/09/10掲載)


丸亀城



関連情報