香川の伝統工芸や地場産業を支える職人とクリエーターが連携し、新たな価値を生み出すプロジェクト「SANUKI ReMIX(讃岐リミックス)」の第3弾が11月3日から10日間、香川県高松市玉藻町の玉藻公園で開催される。今回は、複数の缶詰型の展示ブースを園内に設置。讃岐うどんや香川漆器などに宿る職人の感性をクリエーターたちが多彩な手法を用いて表現し、来場者に楽しんでもらう。


展示ブース完成予想図

展示ブース完成予想図


 プロジェクトはデザイン会社「人生は上々だ」(高松市)や市、JTBが県内の伝統工芸品に新たな価値を付けて全国に発信し、「アート県」の魅力を高めようと昨年1月と11月に開催。丸亀うちわや保多織、庵治石などの職人とクリエーターがコラボした多くの新製品を生み出してきた。
 今回は、香川漆器職人とコピーライター、讃岐うどん職人とアートディレクターなど五つの組み合わせを用意。新製品の開発ではなく、職人がものづくりに込めた精神をさまざまな表現で紹介するインスタレーションに取り組む。公園内に「感詰」と名付けた缶詰型の展示ブースを設置、内部を装飾したり作品を置いたりして、職人の感性を五感で体験できる内容を目指す。
 5日に開催概要の発表が同公園披雲閣であり、同社CEO(最高経営責任者)の村上モリローさんは「職人の感性に触れることで、身近な存在に思ってもらえるイベントにしたい」と意気込みを語った。
 期間中には、お笑い芸人やミュージシャンによるショーなども予定。11月3~5日には披雲閣で職人の作品を展示販売する。

(四国新聞・2023/09/12掲載)


SANUKI ReMIX



関連情報