瀬戸内国際芸術祭に合わせ、高松市特産の盆栽をアピールしようと、高松商工会議所は20日から、盆栽をアート作品として見せる「グラフィック盆栽」の企画を始める。盆栽をモチーフにしたポスターを市中心部の店舗に掲出するほか、ポスターのデザインを取り入れたワークショップを開催する。期間は芸術祭秋会期閉幕の11月4日までの予定。


スタンプで盆栽をかたどったTシャツを手にする大里さん(左)ら=高松市内

スタンプで盆栽をかたどったTシャツを手にする大里さん(左)ら=高松市内


 同商議所によると、首都圏の30代女性約500人に行ったアンケート結果を分析したところ、高松に「アート」のイメージはあるが「盆栽」のイメージは薄いことが分かり、「高松」「盆栽」「アート」の3者をつなぐ体験型の取り組みをしようと考えた。

 企画のベースとなるポスターは、松盆栽の枝ぶりなどをデフォルメしてデザイン。大中小3サイズ、計18のパーツで構成されており、パーツを並び替えることで多種多様な盆栽のデザインを形作れるようにした。この組み合わせの違いで制作した100通りのポスターを高松丸亀町商店街などの店舗に掲出、街ぐるみで魅力を発信する。

 また、オリジナルのデザインを作るワークショップに活用するため、パーツごとのスタンプやシールも制作した。高松―直島―宇野間のフェリー船内には、盆栽の産地・鬼無地区の児童や「たか松BONSAI大使」のタレント大里菜桜さんらがシールを貼り合わせて作った作品を展示する。

 20日には、玉藻公園と丸亀町壱番街ドーム広場でワークショップを開催。Tシャツに思い思いにスタンプを押し、オリジナルのTシャツを作ってもらう。

 同商議所は「体験を通じて盆栽を好きになってほしい」としている。

(四国新聞・2019/07/20掲載)


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