土庄町で妖怪をテーマにアートプロジェクトを展開する「MeiPAM(メイパム)」は、瀬戸内国際芸術祭2019の夏会期に合わせ、運営する妖怪美術館の夜営業を20日から8月24日まで行う。併せて週末を中心に同館や周辺の「迷路のまち」を巡る妖怪ナイトツアーも実施し、小豆島に足りないとされる夜型観光で一層のにぎわい創出を図る。


プレスツアーで柳生さん(右端)の説明を受けながら妖怪美術館の展示作品を見て回る報道関係者ら=土庄町

プレスツアーで柳生さん(右端)の説明を受けながら妖怪美術館の展示作品を見て回る報道関係者ら=土庄町


 メイパムのアートプロジェクトは瀬戸芸の連携事業に認定されており、春会期(4月26日~5月26日)の妖怪美術館の入館者数は前年同期比で411%増だったという。

 妖怪美術館は全5館あり、これまでは午前10時~午後6時の営業だったが、夜営業期間中は5号館を除く4館を午後11時まで開館する(期間中無休)。

 ナイトツアーは毎回午後8時スタートで、実施日は期間中の毎土曜日に8月11~16日を加えた計12日間。そのうち7日間は、地元の妖怪画家で妖怪美術館長の柳生忠平さん(42)がガイド役を務める。

 18日夜には報道陣向けのプレスツアーがあり、柳生さんが妖怪美術館3、4号館の展示作品を解説したほか、小豆島霊場58番札所・西光寺や小豆島尾崎放哉記念館など周辺も散策。小雨の降る中、柳生さんは雨にまつわる妖怪の話をするなど雰囲気を演出していた。

 ナイトツアーは妖怪美術館の共通入場券(大人2900円、中高生1450円)があれば参加できるが予約が必要(定員10人)。問い合わせはメイパム〈0879(62)0221〉。

(四国新聞・2019/07/20掲載)

妖怪美術館


所在地 香川県小豆郡土庄町甲405
TEL 0879-62-0221


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