主に18世紀以前の欧州の楽曲を当時の楽器と楽譜で演奏する「第6回たかまつ国際古楽祭 あしたの古楽」(同実行委主催)が、29日から10月1日まで高松、さぬき両市と直島など三つの島で開かれる。今回はシェークスピアをテーマに国内外の実力派奏者が集い、心を癒やす音色を届ける。


たかまつ国際古楽祭のポスター

たかまつ国際古楽祭のポスター


 古楽祭は高松市出身でフルートの前身、フラウト・トラベルソ奏者の柴田俊幸さん(ベルギー在住)が発起人となり、2017年から開催。今年はシェークスピアの演劇から着想を得た作品や、同時代の曲などを披露する。
 出演者には、18年に国際尺八コンクールで優勝した黒田鈴尊(れいそん)さん(東京都出身)、海外の古楽界からも注目されているソプラノの佐藤裕希恵さん(同)、英国で長年活動してきた同市出身のビオラ・ダ・ガンバ奏者森川麻子さん、ブリュッセル王立音楽院で教べんを執るリコーダー奏者のパトリック・デネッカーさんら計14人が名を連ねる。
 初日は、正午に同市男木町の男木交流館でバグパイプの演奏による開会宣言で幕開け。午後3時から直島町の直島ホールでバグパイプと尺八、ルネサンス・フルートによるコンサート。午後5時30分から同市大工町の讃岐おもちゃ美術館で、英国を代表するルネサンス期の作曲家ウィリアム・バードの作品を奏でる。
 メインは30日午後3時からさぬき市鴨庄の源内音楽ホールで開かれるガラ・コンサート。10人が出演し、声楽付きの「グリーンスリーヴス」などシェークスピア時代の曲のほか、イタリア初期バロックのアンサンブルなどを演奏する。
 10月1日の小豆島公演では、オリビアン小豆島夕陽ケ丘ホテル(土庄町)で音楽と食のイベントを開催。シェークスピアの食卓を再現したランチを味わいながら、同時代の音楽を楽しんでもらう。
 かがわ文化芸術祭の参加公演。公演によって料金が異なり、ガラ・コンサートは一般4500円ほか。同ホテルでのランチ付きの公演は完売。詳細は同古楽祭のホームページで確認できる。問い合わせは同実行委、電話080-5665-7050。

(四国新聞・2023/09/25掲載)


たかまつ国際古楽祭


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