糖度などの基準を満たした高品質な県産果物「さぬき讃フルーツ」の一つで、キウイの香川県オリジナル品種「さぬきゴールド」の収穫が香川県内で本格化している。今シーズンは梅雨の期間が長かったものの、台風などの影響も少なく、大きさ、糖度ともに例年並みの出来。生産者は「順調に生育しているのでぜひ味わって」とアピールしている。


世界最大級の大きさを誇るさぬきゴールドを収穫する諏訪さん=高松市香南町由佐

世界最大級の大きさを誇るさぬきゴールドを収穫する諏訪さん=高松市香南町由佐


 さぬきゴールドは、1個当たり200グラム前後と世界最大級の大きさで、一般的な品種の「ヘイワード」に比べてビタミンCの含有量は約2・9倍。黄金色の果肉は酸味が少なく、果汁が豊富で、県内外や国外にも出荷されている。秀品、優品で糖度13・5度以上のものをさぬき讃フルーツとして認定している。
 県認定生産者の諏訪高仁さん(74)は、高松市香南町由佐の畑でさぬきゴールドなどを栽培。香川では美しい外観に仕上げるため、国内で唯一、袋かけ栽培を行っていることから、2日の収穫作業では袋を外し、握り拳大に成長した果実を丁寧に摘み取った。諏訪さんは「猛暑で水の管理が大変だったが、苦労して育てた分、味は間違いない」と笑顔で話した。
 キウイは追熟作業が必要で、県などによると、販売開始は今月中旬を予定。県内ではさぬき讃フルーツを扱う果物店や量販店などで販売する。

(四国新聞・2023/10/03掲載)


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