小豆島を舞台にした映画「二十四の瞳」(1954年公開、木下恵介監督)で大石先生役を務めるなど、数々の名作映画を残した俳優高峰秀子さん(1924~2010年)の功績や人柄などを伝える上映会や展覧会が、今秋から来年にかけて各地で開かれる。「生誕100年プロジェクト実行委員会」(会長・大江小豆島町長)が2日、東京都内で会見し、発表した。香川県内では11月11日に香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムで「カルメン故郷に帰る」(1951年公開、木下恵介監督)の上映会と講演会があるほか、小豆島町でも記念行事を計画している。


高峰秀子さんの生誕100年プロジェクトの概要を発表する(左から)実行委の大江小豆島町長、松山さんと名取さん=東京都千代田区

高峰秀子さんの生誕100年プロジェクトの概要を発表する(左から)実行委の大江小豆島町長、松山さんと名取さん=東京都千代田区


 来年が高峰さんの生誕100年と「二十四の瞳」の公開から70年になるのを記念し、小豆島町のメンバーや高峰さんと夫で映画監督の松山善三さんの養女で文筆家の松山(斎藤)明美さんらでつくる実行委が2年前から準備してきた。
 会見で大江町長は「今の観光・小豆島があるのは高峰さんのおかげ。人としての素晴らしさを多くの人に知ってもらい、次の100年につなげたい」とあいさつ。サポーター代表として駆け付けた俳優の名取裕子さんは「女優としても、人としても憧れ。一ファンの代表として、女優の端くれとして、イベントを楽しみにしている」と語った。
 上映会は県内のほか、東京や大阪、高知など各地で開催。来年3月27日からは日本橋三越本店(東京都中央区)で「高峰秀子が愛したきもの展」、翌28日からは東京タワーで愛蔵品などで生涯を振り返る特別展も開く。同席した養女の松山さんは「すごく面白い人、頭のいい人、人の気持ちの分かる人。高峰という人間をぜひ知ってほしい」と話した。
 イベントの詳細はプロジェクト公式サイト〈https://www.takamine-hideko.jp/〉。

(四国新聞・2023/10/03掲載)


高峰秀子生誕100年プロジェクト


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