四国水族館(香川県宇多津町浜一番丁)で、ケープペンギンのひなが今年も1羽誕生した。昨年生まれた「せと」のきょうだい。ひな特有の灰色をした綿羽に覆われており、お父さん鳥やお母さん鳥に抱かれながら、すくすくと成長している。


両親に抱かれて元気な姿を見せるケープペンギンのひな(四国水族館提供)

両親に抱かれて元気な姿を見せるケープペンギンのひな(四国水族館提供)


 ケープペンギンは主に南アフリカで生息しており、年に2回繁殖期を迎える。同館ではこれまで2021年2月に「うず」、同年4月に「うた」、22年10月に「せと」が生まれている。今回の4羽目誕生で、飼育するペンギンは23羽となった。
 ひなは、せとと同じく同館で飼育する「タイ」が父鳥、「パッチ」が母鳥で、8月29日に産卵、10月6日にふ化した。誕生時に69グラムだった体重は14日現在289グラム、体長は15センチほどになっている。性別は不明で、名前はまだない。飼育エリア「人鳥(ペンギン)の景」では、父鳥と母鳥に交互に抱かれ、口移しで餌をもらったり、羽繕いをされている仲むつまじい様子を見ることができる。
 同館によると、2~3カ月の綿羽の時期を過ぎると成鳥と同じ程度のサイズになるという。成長の様子は交流サイト(SNS)を通じて随時画像や動画を掲載していく。同館は「今だけのひなの姿を見に来てほしい」と来場を呼びかけている。

(四国新聞・2023/10/18掲載)


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