香川県善通寺市の総本山善通寺で11月4日、弘法大師空海御誕生1250年祭の一環として、奉祝コンサート「空海」(同実行委主催)が開かれる。高松市出身のサウンドアーティスト・岡野弘幹さん=大阪府=とシンセサイザー奏者・喜多郎さんが出演。世界各地で展覧会を開いている書画家・小林芙蓉(ふよう)さんが音楽に合わせて特別揮毫(きごう)を行う。


総本山善通寺で開かれる「奉祝コンサート」のポスター

総本山善通寺で開かれる「奉祝コンサート」のポスター


 岡野さんはネーティブアメリカン・フルートなど世界の民族楽器と自然の音、エレクトロニック・サウンドを融合させた環境音楽の第一人者。2017年の「第41回全国育樹祭香川」では音楽監督を務め、22年には音楽を通じた平和活動がたたえられ英国の賞「A Gentlemen with Heart Award」を受けた。「聖地巡礼」として、東大寺大仏殿などの世界遺産を含む社寺での演奏にも長年取り組んでいる。
 喜多郎さんは03年からCDシリーズ「空海の旅」を発表するなど、空海の精神世界を音楽で表現してきた。小林さんは、空海が留学した中国・西安の大興善寺で、外国人初の書画展を開催。世界平和への祈りを込めた書に取り組んでいる。
 当日は“音霊コンサート”として喜多郎さんがシンセサイザー、岡野さんがフルートなどの楽器を奏で、小林さんが書のパフォーマンスを披露。空海を敬愛する3人のアーティストが祈りを込めた舞台を展開する。
 コンサートは東院金堂西側特設ステージで午後6時開演。入場無料。荒天の場合は中止になることがある。

(四国新聞・2023/10/19掲載)


喜多郎&岡野弘幹奉祝コンサート「空海」



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