香川県丸亀市中津町の中津万象園・丸亀美術館で企画展「門脇俊一×武田三郎 木版画展」が開かれている。地元出身の両巨匠の作品57点を紹介。全国の祭りと四国の風景をテーマに集められた色彩豊かな作品が来館者の目を楽しませている。12月17日まで。


地元の巨匠たちの木版画作品を集めた企画展=香川県丸亀市中津町、中津万象園・丸亀美術館

地元の巨匠たちの木版画作品を集めた企画展=香川県丸亀市中津町、中津万象園・丸亀美術館


 観音寺市出身の画家門脇俊一さん(1913~2006年)は「現代の浮世絵師」と呼ばれ、大胆さと繊細さを併せ持った色とりどりの作品が特徴。多度津町出身の版画家武田三郎さん(1915~81年)は地元で制作を続け、「広報たどつ」「広報まるがめ」の表紙絵を手がけたことでも知られる。
 今展は多度津町立資料館(同町家中)とのコラボレーション企画で、地元香川で同時代を生きた2人の作品を見比べてもらおうと企画。門脇さんの作品は「金毘羅大芝居」や「博多祇園山笠」などの様子が細かく描写され、武田さんの作品の中には大うちわに石垣が美しい丸亀城の全景を貼り付けたユニークなものもある。
 22日に版画家、尾形恭介さんを招いたワークショップ「版画実演×版画体験」を開く。所定の観覧料が必要。開館時間は午前9時半~午後5時。水曜休館。問い合わせは同美術館0877-23-6326。

(四国新聞・2023/10/22掲載)


中津万象園・丸亀美術館



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